香り食材を取り入れる春

心と身体のこと

春巻き

昨日は春巻きでした。
急に気温が上がり、暖かな1日となった昨日。なんとなくですが、春巻きとリクエストのあった麻婆豆腐で中華祭りになりました。

春巻きは、中華料理で春節に欠かせない料理の一つ。
立春の頃に新芽が出てくる野菜を巻いて食べるのが本来の春巻きであり、名前の通り春の食べ物ですよね。
我が家では年中食べる定番料理ですが、子供たちが敬遠するような香りとアクの強い春の食材も食べやすくしてくれるな…と改めて具材のアレンジを考えさせてもらえました。

春巻きって、工程が多くて面倒臭い料理だったりもするのですけど、工程を分けてちょっとずつ準備していくとストレスなく進みます。

①具材を切る・春雨の湯戻し・乾燥椎茸の湯戻し
②具材を炒めて、味付け
③具材が冷めてから、春巻きの皮で巻く
④油で揚げて完成

私はこの4つの工程をちょこちょこ台所に立ちながら進めていきます。
出汁を取るとか椎茸を戻すっていうのも、日々乾物を使わない方は戻し時間でも嫌になったり…。私も出汁を取るために昆布や椎茸を浸しておく時間が読めなくて、ガッカリしたことも多いのですけど。やっぱり乾物からの美味しさや栄養素というのもとてもいいものなので、取り入れています。


今日は数日前にとっておいた椎茸の戻し汁と残っていた椎茸の軸を使いました。
こんな風にご飯を毎日作っていると
『残りや使いかけ』が役立つ瞬間、
『残りもの活用法』を思いつく事、
そういう日々の連続が気持ちよく循環する嬉しさが多々あります。

みんなが心地よく過ごせるように…と、
アレコレ考えられることって難しくて、煮詰まると苦しい時もあるのですけど。やっぱり、すごく幸せで楽しいことだな〜としみじみ感じられることもあるのです。
女性は特にそういうことが得意で、本来は好きという人も多いんじゃないでしょうか?
楽しんでいられるように、一番に自分の気分をリフレッシュし、心身のケアを取り入れることも大事なことだな…と、思います。

春の香りでストレスケア

春巻きも春の香りを楽しむ料理だったんだと、改めて感じたのですが。
日本も春には『フキノトウ・筍・ゼンマイなどの山菜・菜の花』など香りを楽しむ料理がたくさんあります。これらの食材は漢方では『苦味・辛味』食材にあたるものが多いのですが、春は『酸味』が良いとされるのです。
私はなんでかな〜と、ふんわり考えていたことがあるんですけど。
その時期にその土地で必要なものが揃っているというのが、漢方の考え方の基本にはあります。その味覚だけが必要で揃うということではもちろんないので、山菜が春の味としてあることは全然ありうることなんですけど、私にはなんとなく引っかかる部分でした。

そんなちょっとした疑問も『香り』という視点で見たときに納得でした。
食事ももちろん味覚だけでなく、五感全てで感じているもので。春には新芽の部分に含まれる香りが、春のストレスに効果的に働いてくれるのですね。春に影響を受けやすい『肝』は『ストレス』に弱く、そのストレスをふわりと解消してくれる『香り』を取り入れるという感覚、凄くいいなと思います。
私はその季節の香りってとても好きで、外に出て深呼吸すると物凄くリフレッシュできます。
その空気の中には、その季節に含まれる植物の成分が含まれていて、感覚的に爽快さを与えてくれます。以前住んでいた田舎の裏庭には、大きな梅の木が2本植えられていました。蕾が膨らみ開花が始まると、梅のとてもいい香りが風に乗って運ばれてきて、物凄く幸せな気分にさせてくれました。

そうやって、香りというのは人の心身に案外大きな影響を与えているものだ思います。
自然の中で深呼吸をする機会があまりない方も多いと思うのですが、春のストレスを解消するためにも、芽吹きの優しい香りを深呼吸と共に楽しんだり、食として力強く感じてみたりして、取り入れてみてください。

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