天火オーブンでコーヒー焙煎

天火オーブン

最近、コーヒーを毎朝飲むようになりました。

これまでは、紅茶や緑茶やほうじ茶が好きで、カフェインが苦手だと思っていました。以前、生豆コーヒーを買って焙煎して、ネルドリップで淹れていましたが、自分は滅多に飲まなかったです。妊娠期や授乳期間にはカフェインもあまり摂りたくなかったこともあったけど、あまり自分に必要なものと感じたことはありませんでした。

だけど、今回は天火オーブンを活用してコーヒー豆を煎ってみたくて、
そんな理由で久々に購入した生豆コーヒーで。

こういう火を使った作業が私は大好きで、楽しくて焙煎してみるのですけど。今回は自分でも飲んでみて、『美味しい!』って思えるコーヒーにしてみたくて、飲みはじめた一杯でした。
そしたら、紅茶を全然飲まなくなり。コーヒー以外はほぼ水で十分になりました。

不思議な変化だなと思うのですけど、きっと朝の丁寧な作業と、凝縮された一杯に、自分が満たされているんだなと思います。

美味しいコーヒーを飲んでもらいたいから、自分でも試飲し始めて、誰かのためにしている行為が、自然と自分のためにもなっていて、そういう良好な気持ちの循環が、すごく自分を満たしてくれているのです。

コーヒーを淹れるための道具

もう一つ好きになったことは、このコーヒーにまつわる道具たちです。

小さな一人用の小さなドリッパーも
ひとり用の小さな波型フィルターも
銀色の鏡面ケトルも
手挽きのコーヒーミルも。
この大好きになった道具に触れて、毎朝最初にするのが
自分のためにコーヒーを淹れることで。
その作業一つ一つが大切に思えます。

鏡面ケトルは週に一度セスキや重曹で曇りとりを、
ミルは挽いた豆のカスが詰まらないよう刷毛で払う。
そうやって、手をかけることが心の充足にとても大切だと思えます。

そういう時間を持って、自分の気持ちを整えることで、
自分の家族や大切な人たちをグッと身近に感じることができたり、
誰かのためにもちゃんと時間を丁寧に使いたい自分になれる。

焙煎方法

コーヒーの焙煎って、そんなに難しいことではなくて、
200度のオーブンに30分程度入れて、パチパチと豆が弾けてきたら、
弾けた薄皮を取り除いて、網に移して照りが出てくるまで直火で煎る。
天火オーブンは電気による熱源ではないので、ギューっと芯まで熱が込められていく感じがします。

私は以前していた田舎生活の時には薪の火で沸かしたお風呂に入っていました。薪で沸かしたお風呂は、本当に身体の芯まで温まるし、奥に溜まっていた疲れまで吸い出してくれるような気持ちよさでした。
お米も釜戸の火で炊くと、一粒一粒が立っていると表現されるくらい美味しくなります。
それは単に火力の話ではありません。
一つ一つの奥の方にエネルギーが込められているかどうかのように感じます。

コーヒー豆も、天火オーブンでガスや直火といったエネルギッシュな熱源を使うことで、凝縮される何かがあるのではないでしょうか。
そんな風に思いながら、毎日のコーヒーを焙煎しています。
だから、毎日とっても嬉しいのです。

天火オーブンで自家焙煎したコーヒー

焙煎してすぐは、コーヒーのアロマというくらいに、とても香り高いです。ちょっとツンとした刺激を感じるくらいの香りがします。
その分、味にも角があるというか。まろやかさに欠ける気がします。
だから、一日おいた翌日からが本当に美味しいなと私は感じます。

自家焙煎の注意点

飲み物一つとっても、カフェインなどの依存性のあるものですから、
なるべく良質なものを摂取する方がいいです。
豆の品種によって、カフェインの含有量が2倍近く変わるそうです。
ご自分の体質やその時に応じた品種を選択するのも、いいですよね。

また、焙煎によって生じるアクリルアミドという成分には発がん性があることが認められています。この成分はレギュラーコーヒーよりもインスタントコーヒーの方が2倍以上の含有率があるとされています。

このアクリルアミドという成分は高温で短時間焙煎した際に発生する物質ですので、家庭での焙煎の際も温度の上げ過ぎには十分注意して、ゆっくり時間をかけて優しく焙煎することで含有量は減らすことができます。

毎日何杯もコーヒーを飲まれる方は、一杯の充足感を大切にしてみることで、摂取量を減らせるということもあります。
簡単・便利・即席ということで、気分を簡単に表面上改善することはできても、こころの充足が不十分になると、またすぐに欲してしまいます。

だから、自分が本当に求めているものが何なのかということにフォーカスできることが重要なのだなと感じます。

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