お弁当日記

心と身体のこと

今日から令和5年11月が始まりました。
札幌では雪虫が大量発生で、出かけるたびに見かけて服にくっついています。紅葉が綺麗なので出かけたいけど、雪虫が鬱陶しいという…。それに私の大好きな秋の匂いが、どうやら雪虫のせいでかき消されているようなのです。雪虫は油むしの一種で、潰れるとニオイを発生するらしく。そのせいで、外の匂いも変えてしまうってすごいことですよね。

さて、そんな秋深まる11月1日。秋になり、寒さを感じ始めると食べたくなるのがパンだったり、甘いこってりしたおやつだったり、クリーミーなグラタンやシチューだったり。季節によって『あれが食べたいな』という感覚っていいなと思います。
私はホットラテやウィンナーコーヒー、とろとろカスタードのタルトが食べたくて食べたくて。
自分好みを作る時の労力って、全然苦じゃないです笑。もちろん、天火オーブンでおやつは焼き上げます❤️


お弁当にも季節の野菜を入れると、ちょっと気分がよくなったりします。
そういう体感としての季節感を大切にしていたいです。

お弁当の彩り(赤かぶとセロリ)

お弁当の時にいつも悩むのは、色合いです。プチトマト・ピーマン・ナス・枝豆といった夏野菜は、パッと色合いをよくしてくれて重宝します。が、冬には季節感を惑わせるので私はあまり使いたくなかったり、味としてもあまり欲してなくて自然と使わなくなったりします。

冬は煮物が美味しいけど色的には茶色が中心になるので、見栄えはしないかな…。
そんな中で、冬場に綺麗な色を与えてくれるのが、赤かぶとセロリです。

【赤かぶ】
私はカブが大好きで、塩で揉んだだけでどんどん食べてしまえるくらいです。そんなカブの中でも赤カブは、塩漬けでも酢漬けでも漬けておくと全体に綺麗な赤色をつけてくれて、お弁当に華やかな色を出してくれます。

【セロリ】
セロリは香りが独特で苦手な方も多いと思うのですが、これも冬場に綺麗な緑を添えてくれる野菜です。私はお酢で漬けるよりも、めんつゆとごま油の味で漬けるのが好きです。めんつゆの風味と相まって、すごく食べやすく感じますよ。
セロリの葉にはカロテンがたくさん含まれています。カロテンは皮膚粘膜の健康維持・視覚や目の健康維持に関係があり、冬場の肌の乾燥や肌のバリア機能をあげて感染の予防もしてくれます。
このカロテンは油との相性がとても良いのです。一緒に摂取すると、普通に食べた時の約5倍も多く体内に取り込んでくれるのだとか。和風のめんつゆとごま油の味で、苦手な方にも食べやすい一品になり、栄養素もしっかり取れると良いなと思います。
さらに、セロリのこの独特の香りには、イライラを鎮めてくれる成分が入っています。ポリポリとした食感で噛むこともストレスの発散に効果的です。神経が高ぶったり、イライラや疲れが原因の頭痛がある時に食べると、少し気分が落ち着き体調を回復してくれます。

野菜をいっぱいの田舎生活時代

私はセロリがいつの時期に収穫されるのか…なんて知りませんでした。
初めて知ったのは、子供が生まれて田舎生活を始めた頃のこと。田舎では、自宅の畑スペースで野菜を栽培している人もたくさんいます。だから、収穫されたお野菜をご近所さんに分けることも多々あって、我が家には絶対食べきれないくらいの野菜が毎日ありました。
その野菜を消費するべく、玄米菜食になったと言っても過言ではありません。

あの当時は、必死に野菜を食べていたけど、たくさんの発見もありました。
ご近所でとれた新鮮な野菜は、スーパーで売られている野菜とは全然違っていて、
泥だらけで虫もいるし、放っておくと虫が食べちゃって穴あきだらけになってしまう。
外葉は硬くて内側は水分たっぷりで柔らかくて水々しい。
その時期時期で野菜の種類は変わっていって、
『あの野菜美味しかったな。また食べたいな…。』と思っても、
それはまた来年のその時期までのお楽しみになる。

そういう季節感を感じられることって、普通のことだけど。
スーパーでのお買い物だと、分からなくなったりしてるのです。

楽しみは来年を待たずとも、そこにあったりするのは嬉しいことでもあるけど、
『待つ』という中にある大きな喜びが、少し欠けてしまうような寂しさもある。

そんなことを強く感じさせてもらった田舎生活の6年間だったなと感じています。
今は市内のマンション暮らしで、時々山の家に自然を楽しみに行く程度だけど、
子供達には季節感を楽しめる幸せを知っていてほしいなと思うのです。

食卓にお弁当に季節を添えて

食卓やお弁当に季節感を取り入れるということを大切にしていたい。

季節感って、説明として教えられるものではなくて、
経験として・体感として・そこにあることを感じられるかどうかだと思います。
心や体の巡りと外の環境の変化と、色んなものが交差しながら感じていくもの。

『この季節にはあれが食べたいね』って、その季節のものが浮かんできたり
『これ食べたかったんだよね〜』って、待ってたものに出会える喜びを感じたり
そういうことを通して、五感をフル活用して感じられる人でいたいなと思うのです。

だから、こんな小さな小さなお弁当箱の中にさえ、私はその季節のものを取り入れていたいのです。

・シャケ
・コロッケ
・きんぴらごぼう
・ナポリタン(卵の下)
・卵
・赤かぶ漬け
・セロリの麺つゆ漬け
・とろろ昆布ご飯

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