梅といえば、梅酒や梅干しや梅ジュースでしたが、今年は梅肉エキスもつくってみました。
自然療法や漢方を実践していた田舎暮らしの時には、夏の暑さを乗り切るために梅の酸味は必須なものでした。梅雨時期の始まりにせっせと梅のヘタ取りをして、梅酒・梅酵素・梅干しを漬けます。暑くなって、ジメジメとしてきて、体力を奪われそうな時に、爽やかな梅の香りを嗅ぎながらするこの地味な作業がとても好きでした。
そんな梅の季節が今年もやってきて、梅の処理をし始めています。
手づくり梅肉エキス
今年は青梅の一部を使って『梅肉エキス』を作ってみました。この梅肉エキスは、家庭の万能薬として有名だそうです。私は全然使ったこともなかったですが、免疫機能を上げてくれたり、身体の機能調整をしてくれるので、コロナで落ちた免疫力をあげるためにも、夏場の食中毒予防のためにも、アレルギー予防のためにも作ってみようかなと挑戦してみました。
梅肉エキスの効果
免疫機能の向上…風邪やインフルエンザの予防効果がある
抗アレルギー …全身状態を良くしてくれる成分がたくさん含まれるため、抗アレルギー・抗酸化・抗炎症効果が高い(花粉症やアレルギー性鼻炎皮膚炎、胃潰瘍や大腸炎予防)
消化器系疾患予防…クエン酸による高い殺菌力があり、食中毒やピロリ菌による胃癌・胃潰瘍にも効果がみられる
肝臓や腎臓の働きを助ける効果も高く、全身状態を良好に保つことができます。そして、何より副作用が特にないといわれていて、家庭の常備薬としてとても重宝されてきました。
梅肉エキスの飲み方
1日3gの摂取が目安とされています。ごく少量ですが、強い酸味のため飲みづらさを感じる人も。そんなときは、お湯割りやはちみつで酸味を和らげて飲んだり、醤油と混ぜたりお粥と食べるなど梅干しの代用として食べることも良いそうです。
ビックリするくらい酸味が強いので、過剰摂取は出来なさそう…です。副作用はないとされていますが、梅のエキスが濃縮されていますので、やはり過剰に摂取するのは避けたほうが良さそうですね。
梅肉エキスの作り方
①青梅をおろし金ですりおろす…酸性が強いため、セトモノのおろし金の使用をお勧めします。我が家は今回プラスチック製のを使いました。
②すりおろした梅を布巾で絞る…キレイな緑の梅汁が絞れました。こちらも酸性が強いので、容器や煮詰める鍋はホーロー・土鍋・セトモノといった酸に強い物を用意しましょう。
③梅汁を土鍋で煮詰める…絞った梅の汁を土鍋に移して、とろ火で煮詰めていきます。フツフツとしたまま火加減を調整して煮詰め続けます。アクの膜が張ってきたら取り除き、時々混ぜながら煮詰めていきます。
今回は青梅30個程から200cc程の梅汁が絞れました。そこから、土鍋で40分ほど煮詰めて、12gの梅肉エキスを取ることが出来ました(笑)
梅汁がフツフツと湧いてくると梅のいい香り…❤
アク取りしながら煮詰めていくと…
急に色が茶色く変化し始めます。
こうなると、漢方の臭いが!!
あっという間に煮詰まって、飴状態までなってしまいましたが、とりあえず梅肉エキス採取することが出来ました。
青梅の毒
梅干しの種を割ってみたことありますか?梅の種の中には『胚乳』と呼ばれる白い小さな粒が入っています。
これには、若い実が動物に食べられてしまわないようにもっているアミグダリンとよばれる成分が含まれています。
このアミグダリン、食べると人の腸内で分解されて猛毒のシアン化水素に変化するのです。そのため、青梅の種や青梅自体を食べることはできません。
実が黄色く熟していくとアミグダリンは減少していきます。また、アルコール・砂糖・塩漬けにすることでも、時間の経過とともに無毒化されるそうです。
昔は青梅を食べさせて毒殺するという事があったとされるほどなので、注意してください。毒と薬は紙一重ですよね。安全に処理して、有効な成分を取り入れましょう。
漢方を活用するいいところ
健康維持のために漢方を活用される人もいれば、体調不良や疾患を改善するために活用される方もいると思います。
私が代替方法を選ぶ理由は、どこか頼るものがあることで前向きにその症状と向き合える心強さを持てるからです。
熱が出たとか、一時的なことの場合にはそこまで気にならなくても、長く続く症状や、季節性で繰り返す症状を持つような場合、継続的に薬を使うことに抵抗感が出たり、治療に不安が出たりすることがあると思います。
そんなときに、全身から免疫力をあげたり、自然治癒力を高めることで、原因から取り去るために取り入れられるものがあると、少し気持ちが落ち着いたりします。
病は気から…
というように、気持ちや心が落ち込むとなかなか身体に出ている症状を取り去ることができません。そういう落ち込みのせいで、原因や改善方法を思いつかず、改善に向けて習慣を見直し実行することが出来ないこともよくあります。
長期化してなかなか治らない症状をお持ちの方には、根治療法とされる漢方の知識などを取り入れて、食生活や生活習慣からじんわり原因を取り去っていけると良いと思います。
症状を和らげる対象療法が無意味ということではなくて。今顕著な症状を一時的に軽くすることだけでも、心身ともに安らぎ、改善できる症状もあれば。体の機能自体をあげないと改善できない症状もあるということ。
コロナ対策緩和と梅肉エキス
今年は、長く続いたコロナ対策が緩和されました。抗菌生活により身体の免疫機能がかなり低下していると予測されます。
そんなときに、梅肉エキスで身体を強く保って、菌にもまた馴染んでいける体作りをしたいなと思います!!
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